アラバマ州でアラバマ州で最も厳しい中絶禁止法が成立で波紋を呼んでいる
＜参考＞アラバマ州で最も厳しい中絶禁止法が成立、波紋呼ぶ。賛成したのは全員白人男性だった | ハフポスト
ざっくり言うと、「中絶ダメ、絶対。暴行などの望まない妊娠でもダメ。」と言うことですね。
赤ちゃんの心音が聞こえた時点で中絶が有罪となり、破れば最大禁錮99年、例外は母体に命の危険がある場合のみ。
ちなみに赤ちゃんの心音って早い人で6〜7週目くらいから聞こえます。
えっ、性犯罪の被害者であっても中絶は犯罪？！ちょっと驚きますよね。
どうしてこのような考え方が産まれるのでしょうか？
どうして中絶禁止法が支持されたのか？
キリスト教保守派の考え方に起因しているそうです。私も宗教とかは全く詳しくないよ！！キリスト教では中絶を殺人とみなして非難されるんですって。「人間の生命は受胎の瞬間に始まり、中絶は殺人である」という考え方がむか〜〜〜しからあるみたいなんですね。
だから、今回の法案可決も「生まれてくるはずの命を守るため」というのが一番の理由みたいですね。
まあ確かに、命は尊いわよ・・・でも、理想的な妊娠ができる人ばかりではないというのは現代社会に生きる我々はよく知っているはず。
今回の法案に賛成した25人が全員共和党の白人男性だったそう。なんかこれ・・・やばくない？！？！
アラバマってどんなところ？
いわゆるアメリカ南部の地域。「Deep south」と呼ばれる地域です。
南部と言われると「アーユーザワン」というリアリティ番組を思い出す。
「南部育ちの女は〜」「南部育ちの女は〜」 連呼していたケイラ。超イタイ女だな〜と寒気がしてしまいました。可愛いのにもったいないね。
アーユーザワン シーズン1 メンバー&ネタバレ - マルタ留学ブログ | 海外旅行・英語
やたらと「南部育ちの女は簡単に体を許さないの（ドヤァ！！！！」的なことを言っていたと思うのですが・・。アメリカ南部の特徴というのを調べてみました🔍
🇺🇸アメリカ南部地域の特徴🇺🇸
・田舎である
・白人至上主義
・排他的（人種差別が根強い）
・保守的
・女の子は上品でおしとやか
なるほど・・・。さらに、わたしの大好きな映画「旅するジーンズと16歳の夏」という映画で、メキシコ系のカーメンが、離れて暮らすお父さんを訪ねて行ったときのシーンを思い出しました。お父さんは再婚していて、住んでいるのは「Deep south」の新興住宅街なんですよね。
そこには超キラキラした金髪青い目の女の子と男の子（お父さんの再婚相手の連れ子）がいて、フリフリの洋服を着て夕食のときは食べる前にお祈りまでしてる。カーメンは「パパどうしちゃったのよ！！！！」と怒り狂う。何日間か、カーメンはパパと再婚相手の住む家に滞在するんだけどメキシコ系の彼女はどこへ行っても浮きまくり。お父さんと再婚相手の結婚式用のドレスを試着しに行くんだけどお尻も大きいからサイズなくて「特注しないと・・」とか言われちゃうわけ。白人用のサイズしか置いてないんかいwwwと思ったわね。キレたカーメンは怒って夜行バスでメリーランドへの自宅へと帰ってしまう。
矢印がカーメン。Gossip girlのセリーナ役でブレイクする直前のブレイク・ライブリーも出てるよ。
この映画を初めてみた時（数年前）は、特に気にしなかったんだけど今思うとそういうことだったんだ〜と思う。「Deep south」の雰囲気がよく出ているので、見てみるとよろし。
小説もおすすめ。ティーン向けに書かれているので難しい単語もそんなになくスッと読めますよ。
まあだいたいこれでアラバマというところがどんなところか分かったでしょう！！！
ちなみに、南部というのは日本人のように「本音と建前」がしっかりしているという一面もあるそうです。
そのため旅行客など一時滞在の外国人には優しいけど、住みだすと露骨に嫌な態度・・という感じなんですって。
中絶禁止法で想像される未来ってなんだろう？
この法律ができたらどんなことが起こりうるだろう？考えてみました。
中絶禁止法で想像される未来1 避妊への意識が高まる
妊娠したら絶対に産まないといけない！どのような場合でも中絶したら犯罪！という意識があれば、正しい避妊への意識は絶対的に高まると思います。学校でも家庭でも徹底的に性教育すると思うし。今のわたしだったらピル飲むことを考えるかもな。何があっても良いように。
でも経済的な理由でピルが買えない人もいるだろうし、いつから飲むのか？って問題も出てくる。現代は早い子だと10歳くらいで生理がくるけど、10歳からピル飲むの？！？！わたし、生理不順で婦人科通ってピル飲んだことがあるんだけどピルのせいで日常生活が送れないくらい体調悪くなった経験があります。ピルも合う合わないがあるし、初潮から閉経までピル飲み続けるってなんか無理ある気がする。
それに例えばそれこそ再婚相手からの家庭内暴力とかで妊娠しちゃう子供とかっているわけで、そういう家庭がご丁寧にピル用意してくれるとは思わないなぁ。。。
と、女性側の避妊対策について述べたわけなのだけれど一方で、男性側のことを考えてみよう。
多分だけど、
「お願い！！！！10ピ●トンだけゴム無しでさせて！！！！」
「今日危険日じゃないよね？！？！！？だからお願い！！！」
みたいな軽はずみなやつは減ると思う。だって間違って妊娠した途端に父ちゃんor犯罪者になるってことだもんね。その責任orリスクを背負うには軽はずみすぎるので、きっと減るはず。
と思う一方、そういう状況で理性を抑えられない層が一定数いるから日本でもデキ婚（おめでた婚）が頻繁に見られるわけで、そう考えるとこれも一定の効果以上を得られるとは言いがたいですね。まあ日本は圧倒的に性教育が欠けているのでちょっと状況は違うかもしれませんが。
そして、一般の男女の意識が高まったところで、性犯罪者が「中絶されたら犯罪者になるから避妊しよう！！！！！」
とか思う可能性は低い気がする（犯罪者になりたく無いならそもそも性犯罪をしようということにならない）ので、一定の層の避妊の意識が高まったところで問題は山積みということが目に見えていますね。
中絶禁止法で想像される未来2 孤児の増加
望まない妊娠・出産をしてしまった場合、その子供を手放す人がやはり一定数いると思うんです。中絶が禁止になったら、孤児は確実に増えると予想されます。アメリカでは養子縁組もしっかりしているので良い親に巡り会えれば幸せになれるのかもしれませんが、でもそれだけでは片付けられない問題が色々ありますよね。。
産みの親と育ての親との狭間で揺れる子供の真理を深く理解するには「THIS IS US」という今アメリカで超人気のヒューマンドラマを観るのが良いと思います。
[asin:B07HCTP9SB:detail]
Amazon primeでシーズン1が見れます。
孤児が増える、ということを考えるとなんかこの法案って「生まれてくるはずの命を守るため」にできた法案なのに、「生まれてきた命」のことはおざなりになっていないかな？！？！？そんな風に思います。
終わりに
宗教が絡んでいるとなかなか解決するのが難しい問題だとは思いますが、わたしは個人的には「中絶は"女性の"権利だ」という意見に賛成です。「中絶の権利よこせ！」という意味ではなく、「女性の体のことは女性が決めるべき、自分の体のことも自分で決めるべき」そんな風に思うのです。今回の法案は「女性の体のことなのに25人の男性の賛成で可決されてしまった」というところにも問題が隠れていそうですね。きっと色々な意見があると思います。皆さんの意見も聞かせてくださいね。ではでは〜！
