ねこんの英語ブログ | TOEIC・英検・Anki・海外旅行・マルタ留学

英語ができるようになりたい、英語話したい、資格取りたい、海外旅行行きたい、という人のブログ。作者はTOEIC985&英検一級。Ankiヘビーユーザー

マルタ留学して変わった、タトゥーへの考え方。なぜ日本ではタトゥーが受容されない?

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人気モデルの「みぽち」こと坂本美穂 番組で過酷な刺青除去を明かすというニュースを見て、思ったことを書こうと思う。

「みぽち」というモデルのことは知らなかったが、コミカルなあだ名だとは思う。

タトゥー=社会不適合者なの?

日本で、刺青を入れている友人がいる。その子は昔はヤンチャだったものの、いまは真面目に働いているにも関わらず刺青が原因で女に振られたり、温泉に行けなかったりと辛い思いをしているのを見てきた。

しかし、悩んでいる彼を見てわたしは100%肩入れしてあげられなかった。
どこかで「でも若かりし頃に入れちゃったのは自分じゃん、この社会で入れたらどうなるかちょっと先の未来を考えられなかったのは自分じゃん」と思っていた。ちなみに彼が刺青を入れたのは21歳のとき。その年齢になれば将来のことを真剣に考え出しても良いのに・・やるせなかった。

原宿のおしゃれなカフェなんかでおしゃれな刺青を入れているお兄さんを見たことあるし、最近では日本でもハードルが低くなっているのかもしれないが、それでも日本生まれ田舎育ちのわたしにとっては「刺青=社会不適合者」というイメージがあって、それをどうしてもぬぐい去ることができなかった。

彼は「これは刺青じゃなくてタトゥーだよ?!おしゃれだよ?!」と言っていたけど

わたし「いやいや、タトゥーっていうのは刺青という言葉を英語にしただけだよ笑

彼曰く、刺青=龍とか虎 タトゥー=その他 らしい

海外は刺青のハードルが低い?

そんな刺青に対して深い思いがあったはずのわたし、海外に行って、その価値観が大きく揺らいでしまった。

わたしが生まれて初めて訪れた国はニュージーランド
ホストファミリーの家の15歳の娘が、身体中にタトゥーを入れていることに衝撃を受けたなぁ。彼女はいまではチンピラみたいになってるけど、かなり可愛い子だった。
通っていた語学学校の校長先生は、昔カジノのディーラーをやっていたというすごい経歴の持ち主で、腕にタトゥーがあった。学校では長袖を着ていたけど家に遊びに行くと私服だからタトゥーも見えて、「学校の先生がタトゥー?!?!」と、価値観がぐるぐるした。

そして、街中にタトゥー屋さんの多いこと。

海外ではタトゥー=怖い人、社会不適合者ではなく、おしゃれでタトゥーを入れている人がいっぱいいた。

例えば、マルタで通っていた学校の偉い人は女性なんだけど赤髪で、パンク系。じゃらじゃらアクセサリーつけて、タトゥーも入れ放題。
でも偉い人。素直にかっこいいと思えた。

仲良しのイタリア人もタトゥーをたくさん入れてて超セクシーだった。マルタにいるときも、お腹にマルタのマーク(マルタクロス)を入れてた。インスタグラムでタトゥーが写ってる写真を連投している彼女、すごくおしゃれだし、カッコいい。

それでもみんながタトゥーをしているわけではなく、やっぱり真面目系の人とかビジネスマン風の人はタトゥーはしていなかった、(少なくとも衣服を来て見える範囲の場所には)。

わたしは、マルタに行ってくるぶしに★マークをいれるくらいならいいんじゃないの?とちょっと心が揺らいでしまったことがあるを
あんなにタトゥーを反対していたのにも関わらず。周りでタトゥーがある程度受け入れられている環境にいると、価値観が変わっちゃうんだ。
そういえば、例のタトゥーの日本人男子(当時24歳)とその友達何人かと飲んだことがあったのだが、そのとき何人かはタトゥーを入れていたし、そのうちの一人は
「今年の夏は肩に女のハダカいれてーよー」と言っていた。
引いた覚えがある。

自分の置かれた環境における影響力は計り知れない。

日本に帰ってきて、また「タトゥーはいけない」と思い直す

海外で一時的に変化した価値観が、日本に帰ってきたらすぐに戻るっていうのはよくあること。

日本に帰ってきたら「やっぱり日本に住むならタトゥーはダメだな」と思い直した。

しかし、タトゥーという存在自体がダメなわけではない。「日本社会+タトゥー」というコラボになると、いきなりダメなものになるのだと思う。
タトゥーがタブー視される日本社会でタトゥーをする=反社会的
という構図がそこにはあるのだと思う。

日本に住み、日本社会に受け入れられることを完全に放棄する覚悟がある人がタトゥーを嗜むべきであって、若い子が「かっこいいから」という理由で手を出してはいけないのである。

海外の文化が色々日本に入ってきて、タトゥーに対する考え方も少しずつ変化しているが、日本は島国。染み付いた社会通念を変えるのには時間がかかるだろう。

最後に、冒頭から触れてきたわたしの友達はいま、タトゥー除去の治療に通っている。
「なんでタトゥーなんて入れたんだ」という後悔とともに。