ねこんの英語ブログ | TOEIC・英検・Anki・海外旅行・マルタ留学

英語ができるようになりたい、英語話したい、資格取りたい、海外旅行行きたい、という人のブログ。作者はTOEIC985&英検一級。Ankiヘビーユーザー

語彙学習における人生5回のブレークスルーについて語るよ!

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語彙狂いになった時期が人生で5回ある

自分より語彙が多い人ってどういうステップを踏んで語彙を増やしてきたのか気になりません?私はなります笑

私の人生思い返すと「#語彙狂い」になった時期がいくつかあります。それらはそれぞれ濃い記憶となっています。頑張ったことって記憶に残りやすいのかもしれん。

それを紹介していこうと思います!
ちなみに、別にオススメの方法ってわけではありませんw こんな人もいるのかって感じで読み物として読んでください・・。
※ただの自分語り要素も多くなってしまったため覚悟してから読みましょう

1回目 高2の冬

高2の夏くらいに、同じ部活で仲良かった友達がめちゃくちゃ頭良いということに気づきはじめた。私たちの通ってた高校はそのエリア(狭いエリアだよ)では2番手のところで、キレッキレの頭良い生徒は当然もう一個上の高校に行っているため「なんでキミうちの高校来たの?」と思っていた。

思い返してみると彼は天才型ではなく努力の人で、1年生の新入生合宿の時もみんなが二段ベットの上でトランプをしてる中、彼はその下のベッドでチャートを読んでいたし(トランプ誘ったけど断られた)、休み時間もほとんど席について勉強をしているという様相だった。吹奏楽部だったのだが、合奏中にトランペットが永遠に怒られてほかのパートが暇を持て余していたとき、彼は楽譜に単語を書いて覚えていた。

そんな彼と冬休みに入る前に勉強の話になった。
*友達は大谷くん(仮名)とする

ねこん「速読英単語(必修編)全く覚えられんわ〜」


大谷「え・・・?(ドン引き」


ねこん「お・・?!

だって忙しくて勉強する時間とかないし。

大谷はもう覚えてるの?!」


大谷「速単はもう既に全部覚えてるよ。今は上級編」


ねこん「やばーい、てんさーい😂😂😂」


大谷「(ドン引き)」



ねこん「え」



大谷「・・・まさかとは思うけど、高校3年になってから速単の必須編を覚えていこうと思ってるの?それでは遅すぎると思うよ。高3というのはそんな時間じゃない。最低でも必須編は高2の冬までに完璧にしておくくらいじゃないと、受験で手も足も出ないよ。てかそれでも遅いくらい。」


ねこん「(何も言い返せない)」



大谷と私は部活で同じパートで、毎日どのパートよりも遅くまで練習してたし朝練のために5時半起きとか当たり前、って感じだった。だから勉強する暇なんてないし、他の友達とも「勉強する暇ないよねー」「あるわけないよねー」とか言って傷を舐め合っていた。当時、定期テストにおける私の総合順位は常に真ん中より下だった。

それなのに、同じようなスケジュールの彼はもう速読英単語を終えているだと・・・?!?!



ぎゃあああああああああああ



その冬はずっと単語を覚えることに専念した。
具体的にやったことは、速単に出てくる単語をできるだけ使ってストーリーを作ることである。

ノートにとにかくストーリーを書き殴り単語を練り込んでいくのである。
自分しか見返すことはないので字は読めないぐらい汚いし、ストーリーの整合性とかはどうでもよいので単語帳をどんどんめくり単語をストーリーにねじこんでいく。

すぐにノートは字でいっぱいになったので今度は広告の裏など、家中の白い紙にどんどん書いていった。

ということを冬休みの間、コタツの中で永遠にしていた。
動詞に他動詞自動詞があることなんてもちろん知らないしコロケーションの知識も一切ない状態なので文はめちゃくちゃだったと思う、なのに不思議とストーリーに使った単語がどんどん頭の中に入っていくのがわかった。
不思議な経験である。
「今から速単やってるなんてもう遅い」、という大谷の言葉が何度も何度も頭の中に浮かび、自分の中の焦りと戦うような気持ちで鉛筆を進めた。
ただストーリーを作るのは結構楽しくて、最終的にはご飯食べるのも忘れて夢中になって単語を書き連ねていったように思う。

正月におばあちゃんの家に行く車では親に問題を出してもらって答えるやつを永遠にやってもらったり、とにかく単語漬けになった冬!!!!

これが第一次ブレークスルーである


確か冬休み明けにすごいボリュームの単語テストがあって、そのテストで「うわあ・・・解ける・・・解けるよおおおおおお」てなったのを覚えている。


その単語テストの後、英語の先生に職員室に呼ばれた



先生「あんた、単語頑張ってるわね

こないだのテストは順位でないやつだけど、特別にあんたの順位見せてあげるわ」


そこには帰国子女や大谷と並んで私の名前が!確か4番か6番だった気がする(うろ覚え)


ねこん「えっまじ?!?!!

冬休みめっちゃ頑張ったんですよー!!聞いてくれます?大谷がー!」


先生「あ、でもアンタ名前書き忘れてたから0点だけどね

それが呼び出した理由だから」


そのテストまじで0点でした。


これが第一次ブレークスルー期です!
大谷くん今は音信不通だけどまじでありがとう⭐️

その後も英語学習にアクセルがかかったことを覚えています。このときに感じたことは「単語って覚えたらまじで点数上がるからすごい!」ということだった。



使ったテキストはこちら(高校で配られたもの)


大谷が当時使っていたのはこちら(上級編)

単語が文章の中で覚えられて、音声もついていてありがたい(学生の頃は音声一切聞かなかったので今になって後悔している)
また文章が結構面白いので、社会人になってからもお風呂の中で長文を音読したりしていた。

単語数: 見出し語で1,900語くらいあるらしいが元から知ってたのもあったので冬休みで覚えたのはその半分くらいかな(うろ覚え)
期間: 冬休み(2〜3week?)

2回目 大学2年

ある理由があってどうしてもTOEICの点数が必要になってしまった。

勉強しようしよう思って何ヶ月もできなかったのだが、ある時思い立って試験の1,2ヶ月前くらいからこちらのテキストを暗記しはじめた。

なぜこのテキストかと言うと、大学一年の時の英語クラスで使用したため家にあったからというただそれだけの理由。

ただこの単語帳、TOEIC初心者には結構良かったと思う。特に、基本用語1,900語+分野別1,300語という構成が好きだった。分野別は長文と一緒に単語を覚えられる様になっていて、経済のテーマだったら経済に関する長文+経済に関する単語群が1unitにまとめられている。この分野がかなり細分化されていて「組織」「採用」「投資」「給与」などなど・・多岐にわたるため、大学生以上の方なら好きな分野とか自分のゼミ/仕事の専門分野から取り組んでいくとやりやすいと思う。

暗記するために具体的にやったことは、まず赤シート使って何度も単語帳回して、どうしても何回も間違えてしまうやつは手書きのテストを自作して、それを大学のタダコピでコピーしてひたすらやってました。テスト作るのが楽しくなってきちゃって、最終的にはそのテストを後輩にあげたりもしてた(笑)

時間的にはいつも入れていたバイトを半分くらいに減らして、学校のあと1人でひたすら単語学習ばっかり。リスニングとか長文は公式問題集を1冊解いただけで、あとは単語だけで645点を取ったので、ほぼ単語だけで取れた点数なんじゃないかな?

この時もまた、「やっぱり単語覚えるだけですごい点数上がるのすごいな、単語は学習者を裏切らない!」という感情が強くなりました。

なぜか印象に残っている単語が「retail store(小売店)」で、多分公式とか本番で出てきたからだと思うんだけど「本当によく出るな」と思った記憶がある。後輩にも「retail storeだけは覚えておいた方が良いよ!」とか言ってた気がする(今思うと謎w)

これが第二次ブレークスルー期。TOEICの単語の基礎が(単語面では)できた様に思う。

単語数: 3,200語 *そんなに覚えた感じないから実際はもっと少ないと思う(速単とかぶる部分も多いため)
期間: 1,2ヶ月

*ちなみにここまで、(速単&スピードマスター)、音声を聞かずに単語を覚えてきたのでこの辺りの基礎単語の発音はめちゃくちゃでした・・


3回目 大学4年時

私は大学4年の時に1年休学して半年留学をしている。今思ってもなぜ1年休学するなら1年留学をしなかったのか謎で仕方がない。

小学校の頃の英語の先生にもバイト先のバイリンガルの社員さんにも「半年留学しても意味ないよ・・・話せるようにならないよ・・・」

と言われて「うるせー、俺は半年で喋れるようになる!!!!!」
と思っていた。(なぜか一人称俺)


おまけに

バイリンガルの社員さん「TOEIC600点くらいじゃ全然英語のベースがあるとは言えないから渡航前に相当準備した方が良いよ」

留学中の友達「日本にいた時のLanguage exchange紹介しよか?」


俺「うるせー!!!海外行ったら自然と話せる様になるんだから俺はあえてなにもしない!!!!

そして海外に行ったらペラペラに俺はなる!!!!!!




結果:全く話せるようにならなかった



ただ気合いだけは相当なもので「出会った単語は一つ残らず全て覚える!!!」という意気込みだった。

そこで、授業や日常生活で出てきた単語を全てノートに書いていくことにした。

クラスメイトが使っていた知らない単語はカタカナでメモしてあとで辞書で調べて、どうしてもわからないときは先生に聞いていた(変なプライドがあって使っていた生徒本人には聞けない笑)

その時使っていたノートがこれだーーーーー
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単語の隣に絵を追加したものはすごく覚えやすかった
あと日本語で答えを書かないというのもポイントだったのかもしれない。

このノートを毎日行き帰りのバス(往復2時間)で読んでいた。そして覚えた単語はすぐに使うように心がけていた。いや、心がけていたというよりは覚えた単語をガンガン使うのが楽しかった。毎日日記を先生に見てもらってたので、そこでも覚えたものを無理やりねじ込んでいた(よくこれは使い方間違ってる、と直された)

この時期にまたものすごく語彙が増えた。またバシバシ使っていたので能動語彙が増えた感覚もあった。
発音記号を覚えて、自分の知ってた単語と実際の発音が全然違うことに気づき出したのもこの頃。
TOEICも815点をGET


単語数:訳2,400語 + @(テキストについていた単語リストは別で覚えていたため)
期間: 半年

まとめ:使うの大事
    留学行く前からもっと頑張ればよかった
   

全然話せないのに単語だけ知っている野郎がここに誕生しました。


4回目 英検一級受験時

パス単をはじめて開いたとき、頭の中が「絶望」の2文字で埋め尽くされたことは言うまでもない。

何枚ページをめぐっても知らない単語、知らない単語、知らない単語、知らない単語、知らない単語・・・・・・
2,000以上の単語を今から覚える・・・だと???

無理/(^o^)\

と、パス単を購入したがすぐに挫折した。

高校の頃を思い出してストーリーを作る方式も試みたが、できなかった。まず単語が難しい&限定的すぎて話に組み込めない。速単必修編みたいな基礎単語と比べたら当たり前である。そして2つ目の理由が、自分の想像力が枯渇していることと、変に大人になってしまったために「間違っててもいいからテキトーに」ができなくなってしまっていたのだ。「え、なんかこれうまく説明できないけど文おかしいよね・・」みたいなって考え込んでしまい全然進まず挫折。

何度も見る、みたいなこともやろうとしたが当時社会人だった私、まず毎日同じ時間に単語を見るということができない。1日◯ページで何日間で終わらせる!という目標を立てても全く覚えられず、でる度動詞が終わった時点で1ページ目に戻った時にほぼ覚えていないことに気づきこれまた絶望、残りのページの多さにもこれまた絶望。

それならば絵を書くとか・・とこれも試そうとしたが、単語が難しすぎて絵にならない。この方法も失敗。
(※多分単語自体はそんなに難しくなくても日本語だけみて「ああ難しい」と思ってしまっているのも敗因。実際にその単語が使われている姿を見ていればそんなに難しくなかったり絵にできる単語はいっぱいあったと思う)

結局放置してしまった。
どうしても単語学習を「楽しむ」ということができなくて挫折してしまう。

それから約4年。
もう一度「英検一級受けよう」と一念発起したのは子供が生まれてからである。
途中でmikanというアプリを使い出してからは学習のスピードが飛躍的に伸びた。やはり私は「ゲーム性」がないと単語を覚えることができないのだなと思った。

アプリで単語学習をする様になって初めて「単語と発音をセット」で覚えることの重要性に気づいた。これは高校の頃からやっておけばよかったなと最近よく思う。例えば子供が単語をたくさん覚えたい!というフェーズに差し掛かった時は絶対に音声付きで単語を学んでもらいたいし、その環境はちゃんと用意してあげたいと思う。


単語数:2,400語
期間: 3ヶ月
まとめ: 単語学習は楽しくないとダメ

使った書籍はこれ

パス単リニューアルするらしいですね。
あと使ったのはmikanアプリですね。


ここまでは「短期間でググッと」という覚え方をしていたのですが、#Anki に出会ってからは長い時間をかけてたくさんの単語を覚えていく、という学習の仕方に変わりました↓

5回目 Ankiを初めてから今まで

これは過去記事に書いてあるので是非この記事をご覧ください。中でも #頭おかしい期 はかなり頑張ったと思います(笑)
Anki使って1年半弱で英単語を10,000語覚えたよ


単語数:8,000語〜継続中
期間: 1年半〜継続中

まとめ

今までの経験を基に考えると単語学習において2つのことを大切にしてきたのかなと思います。
・学習の中に楽しさを見つけること
・使うこと

まず1つ目の「楽しむこと」ですが、ストーリーを作ったり、絵を書いたり、フラッシュカードでゲームみたいに遊んだり・・。これがないと私の場合、単語学習が成り立ちません。Ankiは本当に楽しいので、これに出会えたことは本当に人生のターニングポイントだった様に思います。Ankiがなぜ楽しいかと言うのは、カードをめくって毎日の課題をクリアしていくゲーム性に加え、絵を追加して視覚的に単語を覚えることができたり、洋書で出会った表現を追加したりして「単語帳を自分好みに育てていく」ことができるからでしょうか。「シューティング系」と「育成系」ゲームがセットになった様な感じです。


2つ目の「使うこと」はあまり実践できていませんね。Twitterなどにアウトプットすることは1つなのかもしれませんが、やはり留学中に覚えた単語をバンバン使っていた時が一番単語の定着がよかった。なんでも受け入れてくれる先生に「間違った英語を書かない様にしなきゃ」とか一切考えずに頭の中に出てきたことをそのまま書き連ねて添削してもらっていたのもよかったですね。その点は高校の時のストーリー作りにも似ていたかも。今はどうしても「こう言ったら間違ってるかな」とか思って守りに入ってしまうので、本当はもっとガンガン試しに色んな単語や表現を使って失敗して傷だらけになりながら覚えないといけないのかもしれません(分かってるのにできない)

また、本文には言及しませんでしたが今大切だと感じていることが「その単語を単体だけで捉えるのでなく、その単語が生きている姿も見ること」ということなのかなと思います。つまり例文ですよね。それまで例文はあまり大切にしてこなかったのですが、今ではなかなか覚えられなかったり概念を理解するのが難しい単語ほど、その単語が生きている姿(実際の文章で使われている姿)を見る様にしています。

本当は高校の頃から使われている姿をイメージしながら覚えられたら最強だったのかもしれないけど、自分の高校時のポテンシャルでそれは無理だった様に思います。もし自分の子供にしてあげられることがあるとすれば、子供が覚えにくいと思っている単語に対して親が努力して子供がとっつきやすい例文を作ったり、子供も知っているストーリー(ディズニー映画とか)からその単語が生きている姿を抜粋して見せてあげるとか、かなり頑張らないといけないだろうなと思います。自分の生徒さんには単語テストでミスったやつ問題の解説を1つ1つ送っていて、生きた姿をイメージした方が良さそうなものは例文や画像と一緒に解説を送ることもあります。


と、ここまで書いて一体なにが言いたいのかはよく分からなくなってしまった。私は語彙について今まで色々書いてきましたが、自分的には全然単語をたくさん知っている感覚はまだ無く、、毎日すごい量の単語を忘れていってはそれを繋ぎ止め、新しいのもちょっと覚え、といった毎日の繰り返しです。でも語彙学習を続けられるのは「語彙学習が楽しい」という気持ちがあるからと、「語彙を勉強した結果嬉しかったことが今まで何回もあったから」なんですね。やったら嬉しいことが起こる、ということを体感してるからまたやる、という感じですね。

ある程度語彙を増やしたあと英文を読んだときに感じる「うわ〜分かる分かる!!!やったー!!!!」みたいなすごい気持ち良い感覚を多くの人が持つことができたらそれはすごく嬉しいことだと思います。例えばそれまで英語が嫌いだった人も世界が変わる様な経験ができるのではないかな。

というわけでよく分からない終わり方ですがここまでで終わります、では!!!