ねこんの英語ブログ | TOEIC・英検・Anki・海外旅行・マルタ留学

英語ができるようになりたい、英語話したい、資格取りたい、海外旅行行きたい、という人のブログ。作者はTOEIC985&英検一級。Ankiヘビーユーザー

洋書をどうやって読むかはよく意見が分かれるので、2種類の読み方を試してみたよん

洋書の読み方は意見が分かれる

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洋書を読むときに

1. 分からない単語/イディオム/文法があればその都度調べる

2. 分からないところがあっても基本的にはとりあえず読み進める(そのせいで話についていけない場合、本のレベルを下げる)

↑2はよく多読のやり方に書いてあるやつ

ざっくりとこの2つのやり方がありますよね


私は最近洋書読むときは1の読み方をしているんですね。その理由の1番に来ることとしては

→ せっかく本読むのに知らない単語やイディオムをスルーしてたらもったいない気がする

つまり、洋書読みの目的とするものが

自分の英語力のアップ>>>>趣味、物語を楽しむ


ということです。「せっかく読むなら趣味と実益兼ねたい」と思ってるんですね。
純粋に物語をエンジョイするために洋書を読んでいる人からしたらいやらしい読み方とも言えるのかもしれません笑

例えばTOEICとか英検の問題集やってて知らない単語・イディオム/文法スルーして解いた気になってても実際身についてるものって少ないですよね。それって勿体なくない?せっかく貴重な自分の時間を使って問題解いてるのにさ(´・ω・`)

試験のための英語読みについては、こういった考えをある程度多くの人が持っていると思うのですが(だからみんな精読とかしてるんだと思うんですけど)、洋書に対しても似たような思いを持っているって感じです。

また、辞書を引きまくるもう一つの理由としては


→知らない単語をスルーするのが気持ち悪い


ということです。これは多分Ankiによって自分の語彙が増えてから感じるようになったことで、知らない語彙があまりにも多かった時にはこの感情はあまり無かった気がするんですね。知らない単語が少なくなってきているからこそ、知らない単語に対して絶対調べて進めていくぞみたいな執念がでてきてしまうって感じ。

それで調べることによって思わぬ単語の思わぬ意味を見つけることができたり、中学レベルの単語だけで構成された単語の羅列が実は思わぬ意味を持つイディオムだった!っていうことを発見したり、旨味を味わう経験もしてきたからより「調べたい」という思いが強くなったのかも。

実は和書でも同じことが起こっていて、特に村上春樹ノルウェイの森とか川端康成の雪国とか、いわゆる「みんな読んだことある」みたいな本読むときに「ちゃんと理解して進めなきゃ」みたいなこと思っちゃって、いちいち知らない植物出てきたらどんな色か調べたり手の動きとか息遣い(?)を文字だけでイメージしずらい時に自分の手で再現したり、頭の中でイメージがfixするまで進めなかったりしてたんですね。(自分でもなんでこんなことしながら読まないといけないんだろ?wて思いながら読んでることすらあるんですね😇)

で、もうお気づきかと思うんですけどこういう「ちゃんと理解して進めなきゃ」みたいな読み方ってめちゃくちゃ時間がかかるんですよね。洋書の場合、分からないことが出てくるたびに辞書で引いて、辞書に無ければGoogleで調べたりDeepLにかけたり(DeepLにかけると辞書では見つからないイディオムが見つかったり文法を見抜けることがある→その後再度該当項目をGoogleなどで検索するとだいたい解決する)、海外の知恵袋みたいなサイトで他の人が質問している内容を閲覧することすらあります(例えばハリーポッターなんかは世界中の英語学習者が読んでいるので、文法が難しいところは調べたらだいたい同じところでつまづいた人の質問が出てくる)
こんなことやってたら1ページ進むのに30分とかかかることもありますw で、さらに私の場合は「調べたところでそれをちゃんと覚えないと調べた意味ない」と思っているので、調べたものはAnkiに登録するまでがセットです。そうするともうすごい時間がかかるわけ。

だから読み終わった後に達成感はすごいんだけど同時に疲労感もすごいし、次の本に行くまで「ちょっと休もう…」みたいな、感覚空いちゃうんですよね。いわゆるタドキストの方達のように息を吸うように洋書を読んでるって感じじゃない。昨年読んだ本の数が12冊というのを考えても読んでいる量としては本当に少ないんですよね。

この読み方も自分としてはアリなんだけど、上にあげた2の読み方もしてみよう、と考えついて読んでみることにしました。

読んだのはこちら

日本題: 旅するジーンズと16歳の夏

内容(ざっくりと↓)
アメリカに住む全くタイプの違うティーン4人は産まれた頃からずっと仲良し。16歳のときはじめて4人は別々に夏を過ごすことになる。メキシコやサントリーニ島で初恋、初体験、新たな友情などを経験して大人への階段を登っていく女の子たちの青春ストーリー

みたいな感じの話です

若かりし頃のブレイク・ライブリー見たさに映画観てどハマりした作品です☺️

ちなみに主役4人はこの作品で本物の友達の様にめちゃくちゃ仲良くなって、共演してからずっと仲良しというところもいいのよ🥺🥺それが映画からも伝わってくるところが最高


この本を選んだ理由
・めっちゃ好きな話である
・映画を何度も見ているので大筋は分かっている
・レベル感 これはYA(Grade2-6)。ハリポタ#1がGrade4-8なのでそれより1段階下って感じなんですかね
・2013年に1度通読している(当時の読み方としては、知らない単語を調べたり諦めたりしていた様子)

なぜこれが分かるかというと、この本は実は私の洋書デビューとなった本で、おそらく調べたと思われる単語に線が引いてあったからなんですね。2013年というと、英検準一級にスーパーギリギリで受かったくらいの頃だと思います。

また、うまく読めなかったところはカッコで括ったあと特に調べずに放置していた様子(調べ方も分からなかったんだと思われる)↓
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著作権保護のためボカしてます(分かんなかったところ多すぎて恥ずかしいわけではない笑)


これを何年かぶりに再度読んでみることにしました
その際

・何があっても絶対に調べない

ということを念頭におきましたw
多読のやり方でどうしても調べたいやつは調べても良いみたいなことも書いてあったのですが、今回は検証のためになんも調べなかった😇


読んでみて思ったことの感想を書いていきます!

思ったことその1 未知単語へのスルースキルは即効獲得できる

最初は未知単語をスルーする際に後ろ髪引かれる思いで、「あー、、、さようなら🥺」みたいな未練(?)を感じていたんですが、慣れたら全然気にならないですww

あと、イディオムとか文法的なところでうまく読めないところはYA(Grade2-6)ですら出てきて、「あー、、さようなら🥺」とその時は思うんだけど、ページめくった瞬間もうそのときのモヤッと感はなくなっていますwwwwww

単純😇

全部理解して進めていかないとモヤっとする!!問題は即解決しました😇
また、調べないせいで迷子になっちゃった・・みたいなことも特にありませんでした(既知の内容かつレベル低めでチャレンジしてるからというのもあると思います)

思ったことその2 読む速度は上がる

まあ当たり前だけど調べないんだから読む速度上がるよね。今回のレベルの本だと1時間に40〜50P読めるので、通して読むと6〜8時間で読み終わるということになります。そうすると読み終わった時に「はーーー、ちょっと休もう」ってならず、「次は何読もう」というモチベーションになり、どんどんたくさんの本を読んでいけると思います。そうすると英語に触れる量が単純に多くなるので、英語を読むこと自体にどんどん慣れていくというのはあると思います。

人は文字を読む時に集中して読める量が決まっていて、それはトレーニングで伸ばすことができるというのを聞いたことがあります。英語は第二言語なので、日本語よりは集中して読める量は少ないです。TOEICのリーディングを解いてて途中で力尽きる人がいるのも、その量を読むための集中力がないからというのが1つの理由ですね。洋書を読みまくってある程度の分量の英語を一気に読むことに抵抗がなくなるようになると、試験関連も楽になると思います(特にTOEICみたいに難易度そこそこで量を読ませるやつには効果ありそうだよね)

英文を見て圧倒されない、英文を目にした時に「よいしょ」みたいな気合い入れないと話に入っていけない、みたいな人はまずは量を読みまくるこの方法はいいかもねって思いました。英文を読むハードルをできるだけ下げておくって大切なことだと思います。

思ったことその3 読める対象の本はおそらく狭まる

今回、大筋が分かっててさらにYAということでこの読み方でも大丈夫だったのですが、もっと難しいレベルのものだったらどうなるんだろう?と思いました。

飛ばしたことによって大筋が変わっちゃうなんてことがあると、それは読むのに支障がでてきますよね。和書でも、ばーっと読み進めていて後で「え?そんなことあったっけ?」「いつのまにかこの人骨折してたんや」みたいなことあると思うんですけど、そういうのが洋書で起こってしまうとスルーできないので(そういうのもスルーするのが多読の読み方なの?!)前に戻って該当場所を探さないといけなくなりますよね、そうなってくると本のレベルを下げざるを得ないかなと思うので、個人の語彙数や文法の理解度によって読める対象の本のレンジは調べる派と較べて狭まるのかなぁと思いました。

今回読んだ本はYAのGrade2-6で、よく分からなかったから調べたら小学2年生から6年生って意味らしい。それでも英検一級レベルの単語は普通に出てくるので、パス単一級の単語帳がさっぱり分からない!っていう方は分からないところ全部スルーする読み方はキツいんじゃないかと思います。となるともっとレベルを下げざるを得ないのでそうなると「えっ、幼児向け?!」みたいになっちゃうので、ある程度語彙がないと読みたいジャンルの本を自由に選べないんじゃないかなーって思いました。

もし初めてこの読み方にチャレンジするなら、私が実践したように

・映画や和書などで親しんでおりある程度内容知っている話
・レベル低め

ではじめてみるのが良いんじゃないかなって思います。

思ったことその4 この読み方で量をこなすことで単語が増えるのかは検証しないと分からん

私の今持っている感覚だけでお話すると、この読み方で「あら不思議!!勝手に語彙が増えちゃった!」みたいなのは難しいんじゃないかなーって思います。

ただ、「一度覚えたけど理解度が浅い単語の理解度を深める」のにはすごく効果的かも。読む数を絞るよりとにかくたくさん読むことで同じ単語に何度も出会ってどんどんその単語のイメージを立体化させるというのはできると思います。

ただ、もともと知らない単語を調べもせずにたくさん出会ったからといってその単語を覚えられるのか??というのは疑問が残ります。例えばTOEICの単語帳をやらずに問題集解きまくって復習もせずに「うん、よくこの単語出てくるな!この意味はこれだ!!!」ってなるのだろうか。文脈によっては「ポジティブな意味、ネガティブな意味、生き物の名前、植物の名前、装飾系の単語」みたいなざっくりとしたところまではもしかしたら分かってくるのかもしれないけど、そのざっくりした情報すらも本を閉じた瞬間に忘れそうな気がして(私の場合はね)、次の本を読んだ時に「この単語はあの本でポジティブな文脈で出てきたやつや!だから今回の文脈とこんなところが共通してるからこういう意味なんやー!!!」みたいになるのだろうか🤔これは検証が必要かなって思いますね…解を出すにはもう少し洋書を調べないで読みまくる必要がありそうですね。

ネイティブの子供は辞書引いて本は読まないと思うんですけど、自分の子供(5歳)については、知らない単語を大人が日常生活で使ったり、本などで見つけた際に割と聞いてくるので(つい最近は「膜」、「(食べ物の)足がはやい(←すぐ腐るという意味の方)」という言葉の説明をした、最近はほぼ毎日何か単語の意味を説明してる気がする)、意外とネイティブでも読みまくってたら勝手に単語が増えるんじゃなくて読んだら途中で親に聞いたりして「?」を埋めてる部分ってあるんじゃないかなーなんて思ったりもするわけです。

で、どっちの読み方がええんや?

結論: どっちもええで

ということです。
おいっ!!!て感じですよね…笑
まあまだ検証は必要だし…

なんのために読むか、っていうことですね。

語彙を増やすために調べながら読むやり方を選ぶのも一つなのですが、単語を調べて「はー意味わかったー」で終わってたらボキャビルという観点からするとあんま意味ないんですね。それをAnkiに登録するなりノートに書いて定期的に見るなどして復習しないと、その時調べて「そーなんだー」で終わった単語というのは大体次のページをめくった瞬間に忘れてしまっているので。調べるなら調べたものをどう活かすかまで考えないと実益がないのかなと思います。

純粋に物語を楽しみたい、英語を読むという行為に慣れたい、というのであれば調べずにガンガン読むのが良いと思います。ただこれも「それをやり続けるだけで一気にめちゃくちゃ語彙が増えるんじゃないか」みたいな期待はそんなにしちゃダメかなって思います。(検証は必要だけど…)あんまりそこを期待せずに興味の赴くままにガンガン読みつつも単語の学習は別でやってると、だんだん単語学習と今読んでるものがリンクしてきて化学反応が起こる、みたいなイメージなんかなーと個人的には思うんだけどね。(どうでしょうか)

単語学習については個人的にはAnkiがオススメかな…
<参考>Anki使ったら2年半で10,000語覚えてた

終わりに

という感じで検証してみました。調べない読み方はとにかく楽なので私は好きです(てか今回やってみて好きになった)、ただ、調べながら読むやり方の実益の多さというのも捨て難いので、直ちにどっちかのやり方に統一させたいとは思わないというのが正直なところなんです。

The sisterhood of the traveling pantsはシリーズで結構な量が出版されてるのでこのシリーズは調べずに順番に読んでいくのもありかなとか思います。「こっちのシリーズは調べずにガンガン読むけど、こっちのシリーズは難易度が少し高いしイディオムがたくさん出てくるから調べながら読もうかな」、みたいに作品によって読み方を変えてみるのもまた一興かなと思います。特にどっちがオススメとかはないので、好きなように読んで見てください笑(←結論そこか)

私も検証を続けてみます!