ねこんの英語ブログ | TOEIC・英検・Anki・海外旅行・マルタ留学

英語ができるようになりたい、英語話したい、資格取りたい、海外旅行行きたい、という人のブログ。作者はTOEIC985&英検一級。Ankiヘビーユーザー

昨今のTOEIC批判について〜TOEIC高得点=話せるではない?!

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TOEICは意味ない?!

わたしなりにこんな批判に対して思うことを書きます。

わたしはかつて海外支社を色々持つ会社で人事をしていて、採用や昇進にTOEICが絡む問題で社内の人間と様々な議論(やバトル)を繰り広げてきたので、他の人とは違う目線で語れるのことがあるのではないかなー、と思ったのであります。

TOEIC=実践の英語力ではない

確かにTOEIC高得点持ってる= 話せる ではないのです。

その証拠にわたしは「TOEICの点数は低いけど話せる」人も見てきました。

ケース1 帰国子女内定者
小さい頃何年かアメリカにいたという帰国子女の内定者。ちなみに採用面接はトップクラスで通過した優秀な学生さん。この方はペラペラっぽく話せるけどTOEIC700点台から伸び悩んでいました。内定者時代には英語でペラペラ入社を決めた理由を語ってる動画を撮らせてもらったけど本当に美しい英語だった(速すぎて聞き取れないこともw) 性格も帰国子女っぽくかなりの自信家でポンポン英語が飛び出てくる羨ましいタイプの方。

ケース2 海外を飛び回る社会人
海外営業をしており年の3分の1海外にいます。英語は流暢ではないし意思疎通に時間はかかるけれど、ほぼなんでも英語で表現することができる。そのため日本語が全く話せない外国人と通訳なしで一週間マンツーマンで過ごしても仕事に全然支障は無いそう。バーで偶然隣に座った外国人と話し込んで冗談も言えちゃう。でもTOEICは600点台。点数聞いたとき死ぬほど驚きました。マジでこんな人いるんだ?!ってね。ちなみに本人曰く「いや、全然英語話せないよ」とのこと。TOEICもリスニングでほとんど稼いでいるそう。

それでは逆はどうでしょうか。TOEICの点数は高いけど話せない」 パターン。TOEIC批判をする人たちのやり玉に挙げられがちな層です。例を挙げるまでもなくたくさんいるし、あなたの周りにもわたしの周りにもいるでしょう。てかわたしもそうでした。(後でこの話出てきます)

もうここまで読んだだけでもTOEICと「話せる」って繋がらないじゃん・・って思いますよね。(笑)
じゃあなんでTOEICってあるの?とか就職でTOEICが聞かれるのよ?という話をしますね。

やっぱり採用時に英語力を提示してほしい

確かにこの世には、「TOEICは低い、でも話せる」というジャンルの人が存在します。実戦で学んできたタイプの人ですね。学生の中にもたまにいます。TOEICの点数だけを見てそういう人をハネるのは勿体無い。

じゃあ英語で面接すりゃいいじゃん、と人は簡単に言いますが英語ができる面接官を揃えるのにはコストがかかります。中途の面接なら多分できると思うんだけど(英語が必要な部署の人間は恐らく何人かは英語が話せるので、その人が面接官をして自分の部署で必要な英語力持つ人を選べば良いから)新卒は特に難しいんですね。

その理由としては、新卒の面接官はだいたい人事部の社員や各部署の社員を連れてくることが多いのですが、ロレアルやマッキンゼーみたいな外資系ならまだしも、普通の日本企業でここ10数年でグローバル化してきたぞー、だからこれから英語できる人いっぱい取りたいんだぞーみたいな企業に英語ペラペラな人(ビジネス〜ネイティブレベル)がふんだんにいるという例は少なく、社員(しかもある程度の権限のある人や面接官向きの人)をランダムに選んで英語面接の面接官させるなんてそうそうできないのが現状です。

仮にそういう人を面接官として呼べたとしても、英語も話せて面接官を任せられるレベルの人はだいたい仕事もできるため本業で忙しく、面接に何回も呼ぶことは難しいですね。人事にも英語ペラペラな人をいっぱい置いておく意味がないから、人事面接官も足りないということになります。

わたしが面接官をしていたとき(当時TOEIC800前後)、履歴書に「特技は英語」と書いていた人に関してだけ英語で1つ2つ質問をしたことがあります。(というかやらされていた)しかし、ものすごく憂鬱でした。だってわたしだって全くペラペラじゃないのに何で英語で聞かなきゃいけない?拷問だよこれは。もし向こうがわたしよりペラペラで初めて聞くようなイディオムとか使ってきたらさ、「Oh, I don't know that word.. could you..?」とか言うの?その時点でその人うちの会社もう受けに来ないでしょ。とか思ってました。

実際にそんなことはなく、英語での会話は普通に終わったわけなのですが、わたしの隣にいた面接官はわたしたちが英語でなにを話していた全くわからないから評価ができないわけです。薄ら笑い浮かべながら「なんか、イギリスの話してた?」的な。だから英語の部分の評価者はわたし一人ということになる。日本語で尋ねる部分に関しては様々な評価項目があり面接官2人で評価をするのに、英語の部分だけわたしの独断でABC評価して良い。なんか謎じゃない?だから英語で質問をするのは不安だったし嫌でした。今くらい話せたらもっと英語面接について色々提案ができたかもしれないけど当時は本当に無理で。英語面接がある日は憂鬱だった。←これは通常の評価にも支障がでうるし、ここにも問題は潜んでいる。

だから結局スコア頼りになるんですよね。TOEICはあらゆるテストの中で一番安い。CASECなんてのもあるけど真の英語力とか言うならあれの方がTOEICよりもっと怪しい(TOEICよりずっと時間と量の少ないテストでもちろんスピーキングやライティングはない)。

ちょっと話が逸れるのですが、留学していたという事実とTOEICの点数の関連性は参考になる場合があります。らたまに留学していたのに700点台という人がいるけどそういう人は努力してないよね、みたいな。これはおまけみたいなポイントだけど。

てなわけでTOEICは英語に対する向き合い方や本気度を見ることはできるのだけれど、「今、喋れるかどうか」と言う点においてはあまり参考にならない。実際にわたしはTOEIC800そこそこで会社に入ったけど(しかもその1年前までは半年留学してた)、入社当時外国人に電話越しにキレられたことあるからね。「英語が話せる人を早く出せ!!!」と言われた。泣いたよその夜は笑

でも断言できるのは、TOEIC800点あれば話せるようになるのは早い。話せる人全員が言うけど知識さえあれば話す方はトレーニングありきのものだから。だから同じようなスペックの人間がいてTOEICの点数が450点と800点なら800点を採用するに越したことはない。

しかしそれでは「TOEICの点は低いけど話せる人」を取りこぼすことになる。ここでいつも議論が止まる。

今ならわたしはこんな提案をするのではないかなぁと思います。

学生に瞬間英作文をさせて評価する

英会話面接は、英語ができる面接官を揃えるのが難しいし、評価もあいまいになりがちなので瞬間英作文を面接に取り入れるのはどうだろうか、とわたしは思います。

簡単なやつ(あれはKenの家ですか?とか)から初めて、スラスラ行ける人はどんどん難しくしていく。3分とか時間を決めといて、いくつ文章を完成できたか、どのレベルまでいったか、で客観的な5段階評価をする。答えがあるので英語があまりできない面接官でも評価がしやすい。(ただし、英語は色々な言い方があるので答えと全く一緒じゃなくても正解の場合は大いにある。それが分かる程度の英語力は面接官は必要。)

これをシステム化し、面接官はipadなどを操作しながら進めることができる。開発段階では様々なレベルの人を集めて試行を重ね、完全に「ここまで行ったらA+」のように評価基準を決める。範囲は瞬間英作文のこの本、と決められているので学生は対策ができる。

対策できていいのか、と聞かれそうだけれど良い。瞬間英作文をガチでやったら多分それなりに英語が話せるようになるからね。

これを多くの企業に売り込み、就職試験に瞬間英作文が出題されるのが当たり前、ということになれば学生は大学生になった瞬間から(いや、もっと前から)瞬間英作文を意識し始める。そうすると大学生の英語レベルは瞬く間に上がっていくのではないだろうか。

このシステムをわたしと一緒に作ってくれる人を募集します。なんてなw
そもそも英語ペラペラな人がふんだんにいる会社が増えればこんなツールは必要ないわけで、本当はそっちの方が良いですね!

完全に話が逸れてますw

で、TOEICの点数=話せるわけじゃないってことで良いんですか?

とりあえずそれで良いと思います。

でも、先ほども述べたように話せるようになるのは早いと思います。まとめ適当か。

ではここまで。まったねー!