カタカナは悪?
わたしは、日本人が英語を話せない諸悪の根源はカタカナだと思っています。
カタカナとはもともと外来語を表すために作られた文字では無く、ひらがなを簡素化したものとしてできた言葉だそうです。
外来語としてカタカナが使用されるようになったのはもっと後。
鎖国が解消されて、海外のものや文化が日本に流入する中で、外来語をカタカナで表記することが一般化していったようです。
当時の日本人にとって、外来語を聞き取るのは非常に大変だったと思います。話者によってアクセントだって違うだろうし。なんて言ってるの?なにが正しいの?!と。
地球にはじめてやってきた宇宙人の言葉を日本語で理解しなければいけない状況を想像してみてください、ゾッとするよね。
そんな、よく分からない外国人の言葉を単語ごとに切り取って、「えいやあ」でカナに当てはめて表記したのが現在の外来語のカタカナ表記なんですよね。
おそらく非常に時間も労力もかかったであろうし、一つの単語が一つのカタカナ表記に定着するのも時間がかかったことだと思います。
カタカナに物申す
わたしが言いたいのは、わざわざ外来語をカタカナに直す必要って、無かったんじゃない?ということ。同じ労力がかかるなら、そのときアルファベットと発音教えてもらってアルファベットの単語をそのまま輸入すればよかったんじゃない?
百歩譲ってもしかしたら最初だけはカタカナに変換しといてもよかったかもしれないけど、ある程度日本の英語理解が進んだ段階で、外来語をカタカナにするのは禁止して、外来語はアルファベットで発音・表記するような決まりにして日本人が発音できるようにしておけばよかったのではないだろうか。
と思うわけです。
外国語をカタカナに変換するとこんな面倒なことが起こる!
例えばサンドイッチは英語ではsandwitch、発音はサンウィッチです。dはサイレントD、発音しません。
わたしたちは、英語のsandwitchを勉強する際、
カタカナではサンドウィッチだけど、英語ではdを発音しないからサンウィッチ!
のように、同じ言葉なのに二種類を覚える必要があり、無駄が増えます。
そもそも、もとはsandwitchだったものが勝手にサンドウィッチに書き換えられ、間違ったものをわざわざ覚えさせられ、英語を学ぶ際に正しい言葉を覚え直すって、無駄すぎません??
外来語をカタカナで表記するのを一切禁止し、その後生まれてくる赤ちゃんには外来語は英語のスペルで、英語の発音で覚えさせればよかったのです。
そうすれば、日本人は生まれながらにして日本語を話すために使う音、英語を話すために使う音両方を話せる喉と口の筋肉の状態になるし、聞き取りに関しても日本語耳と英語耳を両方持つことができたわけです。
やれ英語の発音記号だの習わなくても、日本言語の中ではもはや大きな存在感を持つ外来語を母国語と同じように覚えれば、もうバイリンガルの耳と口と喉が出来上がるわけです。
もしそうしていたら、今よりももっと国際競争力の高い国になってただろうな、日本は。
外来語をアルファベットで使う場合、書き言葉はどうなるか
日本語で文章を書くときなんかはこうなると思います。
昨日lunchでsandwitchを食べた。おいしかった!
ルー大柴みたいに外来語だけ英語の発音になり、おかしく感じるかもしれませんが、今の日本語だってひらがなとカタカナと漢字が混ざってるんです。そこにアルファベットが混ざるだけ。慣れたらなんの違和感もありません。ちなみにこの場合、外来語以外のカナカナはそのまま残すものとします。(「キャー!」とか「ヤバイ」とか。)
海外から来たハンバーガーチェーンや、商品名も全てカタカナですよね。そういうお店はメニューを全て英語表記に変えます。すると、海外で同じような店に行った時に困りません。発音はできているのだもの。
日本人「Where is マクドナルド?」
外国人「What?!?!?!」
ということも無くなります。
(マクドナルドは最も改悪された和製英語の一つ。アメリカでマクドナルドはメッダーノウズです。)
【参考】【知らないと恥】アメリカで「マクドナルド」なんて言っても通じない! 本場では「メッダーノウズ」と言う
このような考え方の人にわたしはなぜか会ったことが無くて、特に外国人に
「カタカナってどう思う?」と聞くと「I like カタカナ!よくできてると思う」とか言われます。どこが?!
あるときの外国人とわたしの会話
わたし「カタカナさえなければ日本人はもっと英語の発音がきれいだったのではないだろうか、外来語をすべてカタカナに置き換える必要があるのか」
外国人「わたしはカタカナはいけてると思うわよ。便利だし」
わたし「は?!なんで」
外国人「カタカナの言葉って英語と似てるもん」
・・いや、そうじゃなくてカタカナを作らずに英語をそのまま輸入してたらもっと便利で簡単だったと思いますけどw
なぜカタカナが広まったか
一つの考えでは、その当時の人たちは英語がこんなに重要な言語になるとは思わなかったということだと思います。むしろ鎖国解消後だから、日本語が世界基準だ!くらいに考えて入ってくる言葉を全部カタカナに変換していたのかも。
あとは知らん。
じゃあ少なくともこれから入ってくる外来語は正しい発音で輸入していけば良いんじゃない?と思った方もいるかもしれません。それは無理です。
カタカナという便利すぎる存在があるせいで、何でもかんでも簡単にカタカナに自動変換ができてしまうからです。そう、カタカナは使い勝手が良いし便利すぎる。カタカナの万能さに日本人は甘えてしまっている。だからこそ、いままで頑張ってきてくれたカタカナさんにありがとうを言ってすぐにでも外来語をカタカナに直すのは禁止すべきです。
わたしと同じような考えを持っている人とぜひ語り合いたいなあ。コメントお待ちしてます!